やしが、とても味わい深くて感動的な存在やっさ。
父親の存在って見えないところ、感じにくいところ、心の奥底で自分の生き方の骨格を作っている。
「母親」が通い慣れたカフェの豊潤なパウンドケーキだとしたら、
「父親」は、旅先でふと立ち寄った居酒屋で偶然隣り合わせた酔っぱらいから貰って、ポケットにしまったままのスルメだ。
一見、自分の人生になんの関係も無さそうに見えて、ふとした瞬間にポケットの奥から出てきて、噛んでみると、何とも言えない郷愁と渋い旨味がジワジワ出てくる。
パウンドケーキはいつ食べても美味しい。
スルメは普段は無くてもいいが、その味を知ってるか知らないかで、味覚のセンスは違ってくるはず。
人生は味覚だ。
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