もともと二人揃ってのインドア派、でも旅は好き、という矛盾した了見持ちの夫婦。
人混みなんて大嫌い。そんな二人がムスメの1歳を記念して、エイっ!と万座毛から飛び降りる心持ちで決めたゴールデンウィークの弾丸旅行…
初日-5月3日-
ムスメの初そら旅。— なかんだかり やすし (@yassy358) 2017年5月3日
カミさんの実家なう。 pic.twitter.com/kU0OqloavN
ムスメは初めての飛行機。カミさんは大の飛行機嫌い。どうなることやらと、内心ビクビクする中、離陸間際こそ色々ありましたが(^^;;、飛んでしまえば、そんな心配どこ吹く風、穏やかな空の旅を楽しみ、久しぶりのカミさん実家で初日の夜を終えたのでした。
二日目-5月4日-
この日は、個人的な楽しみとして「寄席」を観る予定を組んでいました。
寄席に行けるから、今回の旅に行く決断ができた、と言っても過言ではありません。
機関車トーマスの世界観って— なかんだかり やすし (@yassy358) 2017年5月4日
落語のそれと似ている。
人間の業ならぬ電車の業。
電車のゴー(^。^)
ムスメをあやしながらEテレでやっていたトーマスを観ていたら、気付いたこと。
子供向けながら、擬人化された機関車たちの色んな人間模様~ 狡さ、裏切り、義理人情 ~みたいなものを否定するでなく、ありのまま描いている様が、落語の世界の「業の肯定」につながるなーと物思いに耽っておりました。
愛知に来たら— なかんだかり やすし (@yassy358) 2017年5月4日
モーニングと決まっている。 pic.twitter.com/v2kpKFrrAk
コメダでらまんぞく。 pic.twitter.com/Hy7lDCC4rt— なかんだかり やすし (@yassy358) 2017年5月4日
大須に向かう前の腹ごしらえ。名古屋のこの食文化が大好きすぎる。
大須演芸場近くの裏通り。 pic.twitter.com/OBnwsWV9lu— なかんだかり やすし (@yassy358) 2017年5月4日
初の大須演芸場でござい〼 pic.twitter.com/PdcxvOeeec— なかんだかり やすし (@yassy358) 2017年5月4日
カミさんとムスメはお義母さん達とショッピングで別行動。
わたしは優雅な一人旅気取って暫しの電車旅のあと、だいぶ早めに大須に着いたので、演芸場周辺を散策。
大須は神社やお寺が点在していて、歩いていると、特に今の時期は栗の花の香りが心地よく漂ってきて、「あー、旅してるなー、俺...」と、気持ち良く浸っておりました。
裏通りがまたいい感じで、たぶん夜は飲み屋になるであろう小さな食堂街があったりして、「孤独のグルメ」よろしく潜入してみたい衝動に駆られましたが、ひとりで入る勇気もなく、裏通りグルメは次回に持ち越し。
いよいよ寄席観覧!
— なかんだかり やすし (@yassy358) 2017年5月4日
はじめての寄席体験。
感想は、
ちょー満足!大満足!
正直な話、観覧前は不安でした。
わたしは、お笑いやエンタメが好きなタチで、普段からその手の情報やテレビ番組を楽しんでいますが、今回のプログラムを見た時に、失礼ながらまったく知らない演者さんばかりでした。
「ちゃんと楽しめるかな、まあ一人でも笑える噺家さんに出会えたら儲けもんだな」ぐらいに思っていました。ほんとに失礼な話です。
ふたを開けてみれば、前座のモグモグパクパクさんから笑いっぱなし。
連休中ということもあってか、満席でした。
わたしの隣には、お婆ちゃんに連れられてきた小学生らしき男の子が番組表を眺めながら、嬉々として、お婆ちゃんといっしょに今日の展開を予想しながら話しあっている。
前の席には、昔から寄席通いに慣れている雰囲気のオッチャン3人組が、演者に向かって「合いの手」をいれている。
わー、なに!この世界観、演者と観客の距離、好きなものを楽しもうとする何とも言えない一体感、素敵だなーと感激しきり、噺家さんの心地いいくすぐりに全身が癒されるのが分かるわー。
もっとはやく知っておくべきだったなー。寄席の魅力。
思えば落語を生で観るのは、もう10年以上前のこと。
当時住んでいた東京、亀有のリリオホールで観た立川談志さんの独演会以来です。
その経験だけで、なんとなく落語に触れた気になっていました。
だがしかし、「シブラク」のサンキュータツオさんが仰る通り、「寄席」の空気は別格でした。
寄席でしか味わえない空気があるんですね。
今回の番組は、
前座 モグモグパクパク
落語 柳谷 圭花
マジック マッハ金太郎
落語 林家 染八
落語 三遊亭美るく
江戸曲独楽 柳家 三亀司
落語 春風亭 勢朝
仲入り(休憩)
落語 雷門 幸福
漫才 アンダーポイント
大喜利
という9演目でした。
サンキュータツオさん言う所の、僕みたいな初心者が連続して落語を聴いていると、言葉のリズムが心地よくなって眠くなってしまう所を「イロモノ」と呼ばれるマジックや曲芸で、スカッと気持ちよく目覚めさせてくれる。それが寄席の伝統的な番組構成なんですねー。納得です。
観覧前の心配どこへやら、あっという間の2時間半。
これなら家族で楽しめるなー。
いや、家族で楽しみたいなー。
ムスメが言葉でコミュニケーション取れるようになったら、必ずいっしょに来よう。
満足した心持ちで、大須演芸場を出てまだ明るい大須の町を歩きながら感じたことは、
わたしの旅の目的、大げさに言うと人生の目的がハッキリしたということ。
すなわち旅先で寄席を観たり、新しいエンタメジャンルを開拓することの為に、まいにち働き、たのしく生きるということ。
んーーー何てしあわせなんだ。この人生。
この日から、ムスメをあやしたり、一緒に遊ぶときのBGMはPodcastで渋谷らくごのポッドキャスト「まくら」を流すようにして、ひそかに「しぶむす」育成プログラムと称して画策している(笑)。
一歳のムスメをあやす時のBGMはPodcastで、— なかんだかり やすし (@yassy358) 2017年5月5日
渋谷らくごの「まくら」
または
武田鉄矢の「今朝の三枚おろし」。
密かなシブムス育成プログラム。
三日目-5月5日-
— なかんだかり やすし (@yassy358) 2017年5月5日
土岐美濃焼き祭りにて— なかんだかり やすし (@yassy358) 2017年5月5日
カミさんお目当の器を購入。
ムスメをあやしつつ、
弾丸行程にて稲沢に戻り、
味噌カツ丼に舌鼓。
夫婦揃って生来の出不精ながら
昨日の寄席といい
連休のアクティブな過ごし方に
ハマる予感。
これも子を持つ親の役得か、強制義務か。
いずれにしてもでら楽しい。
子供ってめんどくさい— なかんだかり やすし (@yassy358) 2017年5月5日
ちょーめんどくさい
眠ってほしい時に泣くし
遊びに行きたい時に寝るし
ウムチが出ないと心配だし
出すぎて布団を汚すし
あーもー!
っていいながら大好きだし愛しているし。
同じくらい俺も愛されていたのかと気づくとゾッとするほど幸せやんな。
「そろそろ家に帰りたい」— なかんだかり やすし (@yassy358) 2017年5月5日
これぞ良い旅の大団円かな。
まさしく旅の大団円なり
全日の寄席体験から、この旅が、心から楽しいものに感じ、
とても充実した心持ちで、そうなると不思議と、早く家に帰って、
またあの「仕事と家の往復の毎日」に戻ることが待ち遠しく感じていました。
四日目-5月6日-
— なかんだかり やすし (@yassy358) 2017年5月6日
旅は人を成長させる。— なかんだかり やすし (@yassy358) 2017年5月6日
本当にいい旅だった。 pic.twitter.com/76Rrk6UT4C
アイラブ愛知また来るで。 pic.twitter.com/Bm34dwPewa— なかんだかり やすし (@yassy358) 2017年5月6日
子どもが生まれて初めての家族旅。
生まれて初めて「旅の良さ」を実感した気がします。
「かわいい子には旅をさせろ」とはよく言ったものです。
「かわいい自分にもどんどん旅をさせろ」ですね。
ただの親バカですが、ムスメもこの旅で成長した気がします。
家に帰って来て、ただテレビを見てるだけの後姿さえ逞しく感じます(笑)
人生は物見遊山だ
本当にいい旅だった。
数日たった今でもその余韻が心地いい。
毎日の通勤時間さえ「旅」と捉えることができる気がする。
シブラクや三枚おろし聴きながら毎日「旅」を楽しもう。
人生は心の物見遊山なり。
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